翳りゆく夏
WOWOW「日曜オリジナルドラマ」で、1月18日より放送中の『翳りゆく夏』。
WOWOWを契約していないので、原作を読んでみた。
「誘拐犯の娘が新聞社の記者に内定」。週刊誌のスクープ記事をきっかけに、大手新聞社が、20年前の新生児誘拐事件の再調査を開始する。社命を受けた窓際社員の梶は、犯人の周辺、被害者、当時の担当刑事や病院関係者への取材を重ね、ついに“封印されていた真実”をつきとめる。
第49回江戸川乱歩賞受賞作。受賞時のタイトルは、「二十年目の恩讐」。
なんだろう?読み始めから妙な違和感があり、この小説の流れはなんだ?という感覚が…
事件の結末が見えて初めて、そういうことの為に『狂言回し的な人』が多いのか?と気付かされた。
1人の目から見たのではなく、幾人もの人から見た視点が入り交じっているので、論点がぼやけてしまっているきらいがある。
推理小説としては、イマイチ詰めの甘さがあり物足りなさも有るが、ドラマの原作には丁度良いんじゃないかな?